日本内科学会雑誌
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1.意識障害の病態と原因疾患
高橋 昭
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1990 年 79 巻 4 号 p. 425-429

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抄録

意識とは, “自分の周囲のことと,自分自身のことがわかっている状態”と端的に定義される.意識の障害は,臨床上,その清明度(覚醒度)の障害と,内容の変化とに二大別される.持続性の意識の清明度の障害は程度により,傾眠,昏迷,半昏睡,深昏睡に段階分類できる.意識は脳幹網様体,視床,視床下部,大脳皮質によつて正常機能が営まれており,それぞれの病変により意識障害をきたす.

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