香川医科大学第二内科
1990 年 79 巻 4 号 p. 537-538
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症例は26才男性. 12才よりネフローゼ症候群(以下ネ症)の寛解,再発を繰り返す.ネ症寛解期の昭和63年7月頻回に四肢脱力発作出現,精査にて甲状腺機能亢進症に合併した周期性四肢麻痺と診断した(脱力発作時血清K値: 1.9mEq/l).同年11月ネ症再発を認め,尿中T3, T4の排泄増加と共に,血中T3, T4は正常化し脱力発作の消失をみた.本例ではネ症の寛解,再発により甲状腺機能亢進症,周期性四肢麻痺の病態が修飾されたと考えられる.
日本内科学会会誌
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