日本内科学会雑誌
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4.貧血の診断と治療法選択の基本
内田 立身
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1990 年 79 巻 5 号 p. 575-580

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抄録

貧血の診断と治療法の概要について解説した.貧血の診断にさいしては,貧血の存在を確認したのち成因を明らかにすることが治療と直結することから重要である.まず,赤血球恒数と形態から形態学的分類を行う.小球性低色素性貧血は鉄欠乏性貧血が多く,大球性貧血は巨赤芽球性貧血が代表であり,ともに治癒しうる貧血である.正球性貧血は,多くの成因のものがふくまれ,生化学的検査,鑑別のための特殊検査などを駆使して診断する.欠乏物質や成因が明らかな場合は対応する治療が可能であるが,必ずしも治療に奏効するものばかりではない.最近,造血因子や骨髄移植などの新しい治療法が難治性貧血の治療に応用されている.

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