日本内科学会雑誌
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4.ウイルス肝炎の予防
矢野 右人
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1990 年 79 巻 8 号 p. 1001-1006

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抄録

ウイルス肝炎がA型, B型, C型, D型, E型の5型に分類されるようになった. A型, E型肝炎は水系感染で経口感染に対する, B型, C型, D型は血液を介しての感染に対する予防法が必要である. B型肝炎は高単位HBグロブリン, B型肝炎ワクチンが開発され,すでに特異的予防法が確立されている. A型肝炎ワクチンも臨床第III相試験に入り,近い将来実用可能となった.現在予防の問題点は,日本で最も頻度が高いC型肝炎ワクチンの開発である.

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