慶応義塾大学内科
1990 年 79 巻 8 号 p. 1049-1053
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アルコール性肝炎は,アルコール性肝障害の中でも,その初期段階である脂肪肝と終末段階である肝硬変との間に介在する炎症,壊死を伴う重篤な病変であり,従来わが国においては少ないといわれていたが,最近増加傾向の強い病変であることが明らかになってきた.常習飲酒者がなんらかの契機にアルコールの1~3週間にわたる連続的大量摂取をしたとき生ずる急性の肝障害であり,患者の大部分はアルコール依存症に陥っていると考えられる.本稿では,その臨床的特徴と治療について解説する.
日本内科学会会誌
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