日本内科学会雑誌
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3.臨床上問題となる潰瘍の病態と治療
3)難治性潰瘍
中澤 三郎
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1991 年 80 巻 1 号 p. 68-71

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抄録

難治性潰瘍の病態として喫煙,潰瘍の長経が15mm以上で深く,胃角小弯の潰瘍,超音波内視鏡で活動期の潰瘍エコーが二層性で潰瘍底部が低エコーを示すこと及び筋層の融合などがある.治療としては薬物を完全に服用させること.薬物としては酸,ペプシン対策としてヒスタミンH2受容体拮抗薬,抗コリン薬,抗ガストリン薬が使われる.次いで防御因子増強剤を加える.その他,心身の安定をはかること,適当な労働,運動,休養が大切である.

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