北里大学医学部病理学教室
1991 年 80 巻 10 号 p. 1568-1571
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肝硬変はすべての慢性進行性肝疾患の“なれのはて”病変として肝臓の全体に偽小葉結節を形成した病態である.肝硬変にみられる肝構造の改築は,肝細胞からなる肝実質域のみでなく,偽小葉結節をとりまく間質結合織やその中を走行する脈管系にも強くみられる事実を指摘し,その実像を例示した.そして,肝硬変症に発現する多彩な臨床症状や病像は肝臓内外に形成される短絡形成と,肝シヌソイド流通血液の減少に基づいていることをのべた.
日本内科学会会誌
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