日本内科学会雑誌
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5. Lyme病
高杉 潔
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1991 年 80 巻 11 号 p. 1788-1792

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抄録

Lyme病は,ボレリア属のスピロヘ-タであるBorrelia burgdorferiによる感染症である.その寄生主であるマダニの人体吸血時に,局所皮膚に侵入し,同部に本病の診断上,はなはだ重要な慢性遊走性紅斑(ECM)を生じる.次いで血行性に拡がり,後に心臓,神経系,関節などに特徴的な病変を生じてくる. ECMの確認と共にスピロヘータに対する特異抗体価の上昇が,本病診断の上で重要視される.本邦でも関東以北,ことに北海道での患者発見の報告が多いが,欧米の症例に較べてその臨床経過は極めて穏やかなものの様である.

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