日本内科学会雑誌
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来院の1年後に失神発作の機序が確認された冠〓縮性狭心症の1例
川村 光伸松尾 剛志竹永 誠小岩 屋靖田仲 謙次郎
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キーワード: 異型狭心症, 重症不整脈
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1991 年 80 巻 12 号 p. 1962-1964

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抄録

症例は61歳,男性. 3年の間に4回の失神発作を経験. 4回目の失神時の24時間心電図で補充収縮を伴わない最長17秒の洞停止を認めた.諸検査でも二次性洞停止との確診が得られず,洞不全症候群と診断し恒久ペースメーカーの植え込みを施行. 1年後に失神発作が再発し,その際の心電図から冠〓縮性狭心症に合併した重症不整脈が原因と考えられた. unexplained syncopeの発生機序として冠〓縮性狭心症による不整脈を鑑別する必要がある.

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