日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
1.病態生理の理解に必要な脳循環代謝
川越 淳一山内 洋一阿部 康二小暮 久也
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 80 巻 4 号 p. 507-511

詳細
抄録

脳がその内部環境を維持し仕事をするためには実に大量のエネルギーが必要であるが,脳が正常なエネルギー代謝を行うためには血液によってグルコースと酸素が常に供給されることが必要である.血流の低下によって脳のエネルギー代謝が障害されれば,脳は仕事が出来なくなり,脳のその部分に対応する臓器の機能も障害される.このような脳の部分的で突発的な障害で始まる身体の機能異常が脳血管障害(脳卒中)と呼ばれる病態の本質である.本稿では脳血管障害を理解するために必要な脳循環代謝,その測定法および脳血管障害の分類について述べた後,脳血管障害に関連すると考えられる虚血実験動物モデルを用いて得られたいくつかの実験結果について論じてゆく.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top