日本内科学会雑誌
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抗生物質投与後発現した第VIII因子抑制物質消化管出血のため治療困難であった1例
長野 正上野 利通向井 賢司矢野 真一郎
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1991 年 80 巻 4 号 p. 619-620

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抄録

症例は66歳男. CPIZ投与開始6日後筋肉内出血を来した. APTT94秒, F-VIII: C1%以下, F-VIII inhibitor 3.7 BU/mlより第VIII因子抑制物質と診断した.血漿交換,ステロイドにて病態は改善したが, 1カ月後胃潰瘍(ステロイド潰瘍)による消化管出血をきたし,第IX因子製剤,ステロイドパルス療法,免疫抑制薬によりAPTTをコントロールし,出血性潰瘍を治癒させた.ステロイド投与困難時の循環抗凝血素の治療として貴重な症例と考え報告する.

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