東京大学病院輸血部
1991 年 80 巻 6 号 p. 897-901
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輸血は患者が現在不足している成分を患者に与え,臨床的危機を回避する一過性の補充療法であり,根本療法ではない.発熱,発疹等の即時型副作用や同種免疫等の長期的な悪影響を及ぼす可能性を念頭におき,適時最小の使用を心掛ける必要がある.現在欧米では,「全血の適応は止血困難な大量出血と交換輸血以外にはまれにしかない」といわれている.供給に限りのある生物資源としての血液製剤の有意義な運用が社会的にも要請されている.
日本内科学会会誌
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