札幌医科大学第一内科
北海道社会事業協会小樽病院内科
1991 年 80 巻 8 号 p. 1286-1288
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症例は28歳,女性.潰瘍性大腸炎で外来通院加療中,下血の悪化と溶血性貧血のため入院した.貧血が強度のため輸血を必要としたが適合血が得られず, Coombs試験は直接・間接ともに強陽性を示し,自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の合併と診断された.さらに血清および赤血球からの溶出液中の抗赤血球抗体の特異性を検索したところ,抗Rh (e)抗体が同定された.潰瘍性大腸炎とAIHAの合併例は極めてまれであり,本症例は本邦3例目である.
日本内科学会会誌
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