秋田大学第三内科
1992 年 81 巻 1 号 p. 67-72
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肝硬変に伴う腎病変は機能障害と形態異常にわかれる.前者の重症型が肝腎症候群であり,腎血管収縮による腎前性急性腎不全と定義される.成因的には従来のunderfilling説, overflow説に加えて末梢動脈系拡張説が提唱された.近年は病態生理にもとづくサッサリの診断基準がある.しかし,治療法はまだ確立したものがない.形態異常は糸球体内皮下からメサンギウムを病変の場とし, 60~80%にIgA沈着を伴う肝硬変性糸球体腎炎を呈する.
日本内科学会会誌
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