日本内科学会雑誌
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術前に膵嚢胞破綻部を証明しえた膵性腹水の1例
清水 直子棚橋 忍白子 順子二村 貢広瀬 良和高桑 薫亀谷 正明時光 直樹米山 哲司横尾 直樹奥村 信義
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キーワード: 慢性膵炎, 膵嚢胞, 腹水
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1992 年 81 巻 8 号 p. 1268-1270

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抄録

症例は多飲酒歴のある55歳の男性.平成2年9月より腹部膨満感が出現し10月15日入院した.大量の腹水と血清,尿・腹水中アミラーゼの高値,炎症反応を認めた,画像診断にて慢性膵炎,膵嚢胞を認め, ERCPにて膵嚢胞からの造影剤の漏出を確認した. 11月9日嚢胞空腸吻合術を施行し術後経過は良好.本邦報告44例の検討では,平均約46歳で男性が40例, 37例に多飲酒歴があり,慢性膵炎は31例,膵嚢胞は28例に合併,死亡例は7例であった.

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