日本内科学会雑誌
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脳アミロイドアンギオパチー
藤原 茂芳
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1992 年 81 巻 8 号 p. 1279-1283

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抄録
脳のアミロイドアンギオパチー(cerebral amylold angiopathy: CAA)は,脳出血の原因の一つとして,重要視されている.典型例では,高血圧の既往の無い高齢者に,再発性の脳葉型の脳出血を来し,重篤な身体後遺症のほか,脳血管性痴呆の原因ともなる.脳外科的処置が禁忌となるなど,高血圧性脳出血とは異なる治療が必要であるが,術前診断は,従来困難とされていた.アミロイド蛋白の分析や遺伝子解析が進み,最近,髄液中のcystatin Cの濃度を測定することにより,術前・生前診断の可能性が開けてきた.本稿ではCAAの基礎から,臨床像を振り返り,新しい診断法について述べ,新たな治療法の可能性を探る.
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