鹿児島大学医学部第三内科
鹿児島大学医学部第二病理
1993 年 82 巻 11 号 p. 1884-1886
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症例は44歳,女性.膜性腎症にて発症し,浮腫,貧血の悪化のため当科入院,臨床的にSLEと診断した.経過中貧血の進行と呼吸不全を呈し,ステロイド抵抗性で症状の改善を見ないまま入院25日目に突発性大量肺出血にて死亡した.剖検で肺胞内出血と腎糸球体への免疫複合体の沈着を認め,血清中に抗好中球細胞質抗体および抗糸球体基底膜抗体が検出された.本症例は特異な経過,臨床像と病理所見から, SLEの病態を解明する上で極めて重要であると考えられた.
日本内科学会会誌
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