東邦大学大橋病院消化器診断部
1993 年 82 巻 5 号 p. 693-696
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赤痢アメーバの経口感染であり,大腸粘膜に侵入して多彩な潰瘍性病変を発生させる.その内視鏡像は潰瘍に対応した白苔であり,潰瘍が小さい場合は丘状に膨隆したつややかな粘膜の上に類円形の白苔として認められ,時に厚い白苔が突出して認められる.潰瘍は多発性で広い領域に及ぶ.直腸に好発し,連続するS状結腸にもしばしば認められる.次いで盲腸,回盲弁に好発する.白苔からの生検がアメーバの検出上必須である.
日本内科学会会誌
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