福島県立医科大学第三内科
1993 年 82 巻 5 号 p. 743-744
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症例は, 74歳女性で,原因不明の腹水を呈し,血清CA125が1054U/mlと著明に高値であった,卵巣癌を疑い,腹腔鏡検査を施行したところ,腹膜にび漫性に小豆大の結核結節を認めた. CA125は,利尿薬で腹水が減少するとともに低下し,さらに,抗結核薬投与により著明に低下した.原因不明の腹水患者で, CA125が異常高値を示した場合,悪性腫瘍のみならず,結核性腹膜炎も念頭に置くべきであると考えられたので報告した.
日本内科学会会誌
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