日本内科学会雑誌
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7. AIDSに対する院内感染対策
木村 哲島田 馨
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1993 年 82 巻 8 号 p. 1210-1214

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抄録

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の院内感染事故は,幸い国内ではまた発生していない.欧米の実例から考えると,医療現場で感染源となるのは主として血液であり,中でも針刺し事故によるものが最も多い.その場合の感染率は0.5%以下でB型肝炎の場合に比べると明らかに低率である.針刺し事故防止のために,リキャップの廃止が勧告されている.各施設で院内感染防止のための安全対策を考えておく時期であるが,過剰な防衛とならぬよう配慮する必要がある.

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