日本内科学会雑誌
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たんぱく漏出性腸症における病変部切除により病態を改善しえた1例
横濱 章彦中村 礼子松島 孝文定方 宏人澤村 守夫村上 博和矢野 新太郎成清 卓二
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1994 年 83 巻 10 号 p. 1824-1825

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抄録

症例は44歳女性.鉄欠乏性貧血と低たんぱく血症精査のため当科入院.便中α1アンチトリプシン定量, 99mTc-albumin-scintigraphyにより回盲部病変からのたんぱく漏出が疑われ, 90cmにおよぶ病変部の回腸切除を行った.術後低たんぱく血症,貧血は改善し,病理診断から非特異性多発性小腸潰瘍症と診断した.本症は再発が多く経過観察が重要である.

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