日本内科学会雑誌
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AIDSと肺病変
Pneumocystis carinii (P. carinii)肺炎を中心として
後藤 元
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1994 年 83 巻 10 号 p. 1834-1840

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抄録

呼吸器疾患はAIDSの最も重要な合併症であり, HIV感染者の65%において, AIDS初発症状は,呼吸器症状であり, AIDSの80%において,経過中なんらかの呼吸器疾患が出現する.これらは日和見感染症および腫瘍性病変から成るが,その頻度,重症度からカリニ肺炎が最も大きな問題となっている.カリニ肺炎に関する研究は,最近10年間に大きく進展し,基礎,臨床のいずれの分野においても,その内容はほぼ一変した観がある.本稿ではこうした状況を,カリニの分類学上の位置づけ,病態生理,伝播経路,診断,治療,および予防の各面から解説した.

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