83 巻 (1994) 12 号 p. 2064-2068
ACTH分泌性下垂体腺腫によるCushing病と副腎腺腫などによるACTH非依存性Cushing症候群の臨床症状に差はないが,両者の鑑別は比較的容易である.ただ,軽症例や寛解,増悪を繰り返す周期性Cushing病の診断,気管支カルチノイドなど進行の遅い異所性ACTH産生症候群との鑑別は,困難なことが多い.治療は,経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術が第1選択であるが,再発例などには,レセルピン+下垂体照射併用療法,ブロモクリプチン大量投与,ミトタン,などを試みる.