日本内科学会雑誌
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低分子デキストランによる急性腎不全の1例血漿交換の有効性について
松島 秀樹米村 克彦中邨 智之高橋 正明池谷 直樹
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1994 年 83 巻 2 号 p. 294-295

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抄録

症例は75歳女性.突発性難聴に対して低分子デキストラン(100g/day)を投与され,第11病日に呼吸困難,意識障害が出現し,乏尿となる.低分子デキストランによる急性腎不全と診断し,血液透析と血漿交換を施行.腎機能,意識障害は次第に回復した.低分子デキストラン除去率は血液透析では11%であるのに対し,血漿交換では38~43%とデキストラン除去には血漿交換の方が有効であった.

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