日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
7.パーキンソン病の病因をめぐる研究の進歩
太田 茂廣部 雅昭
著者情報
ジャーナル フリー

83 巻 (1994) 4 号 p. 570-574

詳細
PDFをダウンロード (1024K) 発行機関連絡先
抄録

パーキンソン病の病因に関して現在最も有力な説である神経毒説を紹介し,その中でも特にテトラヒドロイソキノリン(TIQ)類をパーキンソン病発症物質候補としてとりあげた.
サルに対してパーキンソニズムを惹起する毒性を有するTIQは,新規脳内アミンとしてパーキンソン病患者脳においても存在し, TIQの解毒代謝能欠損者がパーキンソン病患者に多いことを示唆した.一方, TIQの構造類似体である1MeTIQも同様にパーキンソン病患者脳に存在するもののコントロールと比較して著しく減少しており,抗パーキンソニズム活性を有することから防御物質であると考えられる.以上の点からTIQ類はパーキンソン病発症と深い関わりがある事を指摘した.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事

オルトメトリクス
閲覧履歴
feedback
Top