83 巻 (1994) 6 号 p. 924-927
Non-Hodgkin悪性リンパ腫(NHL)の治療法は化学療法が主体であるが,その方法は遺伝子組換え型ヒト顆粒球コロニー刺激因子(rG-CSF)の利用によって変化しつつある.最も大きな変化は,化学療法の強化と造血幹細胞移植の併用が容易になったことである.これらの方法は大いに期待がもてるが,治癒率を高めるか否かはまだ分らない.確実に成績を向上させるには,他の組織障害も出ないように悪性細胞に選択的に作用する方法,などの治療戦略にも積極的に取り組んでいく必要があろう.