1995 年 84 巻 1 号 p. 22-29
ナトリウム利尿ペプチドファミリーは, ANP, BNP及びCNPより成り,一方,ナトリウム利尿ペプチド受容体は膜型グアニル酸シクラーゼそのものであるGC-A, GC-B及びC受容体の3種類存在する.ナトリウム利尿ペプチドは,血管の収縮弛緩や増殖,腎排泄能,レニン・アンジオテンシン分泌調節等血圧,水電解質バランスの維持に関与している. ANP, BNPはそれぞれ心房,心室から分泌される心臓ホルモンとして, CNPは主に血管等における局所因子あるいは神経ペプチドとしての臨床的意義が注目されている.