日本内科学会雑誌
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メチルドーパによると考えられた高度の溶血性貧血を合併したSLE様症候群の1例
櫻井 祐成栗原 怜竹内 正至須賀 優大和田 一博米島 秀夫大薗 英一松信 精一葉山 修陽秋葉 隆
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1995 年 84 巻 12 号 p. 2069-2071

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抄録

症例は58歳男性.メチルドーパ(MD)服用開始4年を経過して自己免疫性溶血性貧血を発症.抗核抗体(ANA)及び抗二本鎖(ds)DNA/IgG抗体陽性,口腔内アフタ,多発性関節炎を認め, ARA改訂SLE分類基準を満たしたため, MDによるdrug-induced lupus (DIL)と診断した. MD服用中止,二重膜濾過血漿交換(DFPP),免疫吸着,ステロイドのパルス療法により貧血は急速に改善した. MDによる溶血性貧血の合併は知られているが, SLE様症候群の合併報告例はまれと考えられる.

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