日本内科学会雑誌
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イヌ回虫幼虫移行症と考えられる1症例
峰 隆直福武 尚重小亀 孝夫鈴木 洋小正 尚裕大柳 光正安冨 栄生岩崎 忠昭西山 利正荒木 恒治
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1995 年 84 巻 2 号 p. 293-295

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抄録

症例. 59歳.男性.発熱にて発症.入院時白血球数23400/μl (peak 33800/μl),好酸球26% (max 78%),肝機能異常を認めた.血清学的沈降反応にてイヌ回虫抗原に沈降線を認め,イヌ回虫幼虫移行症と考えチアベンダゾール投与を行ったところ,白血球数,肝エコー所見,肝機能の改善を認めた.本症は牛レバーの生食により感染し,チアベンダゾールが有効であったイヌ回虫幼虫移行症の興味深い1例と考えられた.

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