日本内科学会雑誌
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III.消化性潰瘍の自然史
浅香 正博
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1995 年 84 巻 6 号 p. 890-894

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抄録

消化性潰瘍の自然史とは,潰瘍が新生してから治癒に至り,再び再発を繰り返しては治癒に至るという長期間にわたって持続するサイクルを意味することが多い.以前は,このサイクルに影響する薬物がなかったが,近年, H2プロッカーやPPIのような強力な酸分泌抑制薬の開発により,治癒に至るスピードが早くなり治癒率も上昇した.また,病因の一つと考えられているH. pyloriの除菌により,自然史の変更する例も報告されている.

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