日本内科学会雑誌
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副甲状腺機能亢進症によって発症した急性膵炎の1例
中村 厚夫丹羽 正之加藤 俊幸斉藤 征史佐藤 幸示箇井 一哉小越 和栄
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1995 年 84 巻 6 号 p. 954-955

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抄録

24歳女性で, 5カ月にわたる反復性膵炎があり,血清CaとPTH-HSの高値があり,画像診断で上縦隔洞に腫瘤形成と膵頭部に偽嚢胞形成がみられた.以上より原発性副甲状腺機能亢進症に合併した膵炎と診断し,副甲状腺腫瘤摘出術を施行した.組織的には腺腫であった.腺腫摘出術後血清Ca値は低下しており,その後1年間の経過観察では膵炎の再発は見られていない.

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