日本内科学会雑誌
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日本紅斑熱の1症例
山田 卓司守時 弘恵児玉 和也菱川 留王坂本 丞松尾 武文
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1995 年 84 巻 6 号 p. 958-959

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抄録

症例は50歳,男性.発熱を主訴に入院.全身皮膚に出血性紅斑と腹部に刺し口,肝腫大を認めた.リケッチア感染症を疑ってミノマイシン300mgの投与を開始したところ3日目より解熱傾向を認め皮疹,肝障害も軽快した.回復期にWeil-Felix反応にてOX2が陽性化し, Rickettsia japonica(片山株)に対する抗体価の上昇を認め日本紅斑熱と診断した.

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