日本内科学会雑誌
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4.救急医療における実態
高野 照夫青木 聡
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1996 年 85 巻 1 号 p. 16-20

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抄録

急性心筋梗塞によるショックの発症後6時間以内CCU収容の割合は, 1982年と最近3年間(1989~1991年)とほぼ同じであったが,死亡率は70.9%に対し56.0%と減少傾向にあった.これらを収容時間帯に分析すると,発症4時間以内では73.5%と54.2%で両群間で有意差を認めなかったが,最近3年間の方が低値を示した.また冠血行再建療法は非施行群に比し,生存率が有意に高かった.再梗塞によるショックは3.2±1.7病日に起り,予後が著しく悪いので,この対策も重要である.

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