大阪大学医学部第一内科
1996 年 85 巻 10 号 p. 1699-1704
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
特発性浮腫は若年~中年女性に好発する原因不明の浮腫である.浮腫は下肢に強く,間欠性に出現するが月経周期とは無関係である.立位により増悪し,朝夕の体重差が著明である.従来この範疇に含まれていた患者の多くは,食事量の大幅な変動,利尿薬の長期服用,下剤の濫用,習慣性嘔吐に起因する,二次的な水・ナトリウムの体内蓄積による浮腫であった可能性が指摘されている.食生活の改善,利尿薬の漸減,低塩食により浮腫の改善が期待される.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら