日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
多発性膵漿液性嚢胞腺腫により膵内外分泌機能障害と良性胆道狭窄をきたしたvon Hippe1-Lindau病の1例
馬場 史道吉岡 うた子五月女 隆男佐々木 雅也深野 美也小山 茂樹井上 久行藤山 佳秀馬場 忠雄
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85 巻 (1996) 10 号 p. 1765-1767

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抄録

症例は36歳,女性. 27歳時に多発性膵嚢胞,腎嚢胞を認め,家族歴からvon Hippel-Lindau (VHL)病と診断. 35歳頃より掻痒感,肝機能障害を認め,次第に増悪するため入院となった.膵全体に多発性膵嚢胞を認め,膵内外分泌機能は低下していた.膵内総胆管は,多発性膵嚢胞による圧排のため狭窄し,膵外胆道系は著明に拡張していたため,胆管空腸吻合術及び膵嚢胞生検を施行した.膵嚢胞は,グリコーゲンを多量に含有する立方上皮で覆われており,多発性膵漿液性嚢胞腺腫と診断した.膵病変を伴うVHL病で胆汁うっ滞を来した症例は本例で4例目であり貴重な症例と思われ報告する.

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