日本内科学会雑誌
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胸腔鏡の臨床
北村 諭
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1996 年 85 巻 12 号 p. 2091-2095

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抄録

胸腔鏡は局所麻酔下でも施行可能であり,内科医でも安全に施行できる.しかし,気胸の治療や肺生検のためには全身麻酔が必要であり,この場合には外科医による外科的胸腔鏡が必要となる.胸腔鏡は特に胸水貯留症例には必須の検査であり,本法により診断率は著明に向上する.自然気胸に対しても胸腔鏡下の処置は侵襲性が少なく,有力な治療法となる.経気管支肺生検などで確診できないcoin lesionやびまん性肺疾患の診断にも胸腔鏡下肺生検は威力を発揮する.因みに胸腔鏡下肺生検施行時の血中エラスターゼ, IL-6値を測定したところ,肺損傷を惹起するような有意な上昇はなかった.

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