日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
I.成分輸血および全血輸血の実際と注意点
長尾 忠美
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 85 巻 6 号 p. 795-800

詳細
抄録

輸血療法に際しては,まず問診により,受血者に副作用を及ぼさないような供血者を選択する.ついで各種の検査を施行し,不適正な血液を除外する.現時点においても,輸血には何等かの副作用を伴うので,輸血の適応を十分に考慮し,不必要な輸血を避けるべきである.輸血の実施に際しては,血液型不適合輸血などの事故防止のため,決められた手順にしたがって,慎重に行う.ひとたび副作用が出現した時は,迅速に適切な処置を講じるべきである.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top