東京女子医科大学医学教育学・消化器内科
1996 年 85 巻 7 号 p. 1110-1113
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膵は消化機能の中心的な臓器である.膵疾患では種々の消化機能障害が現われる.第2回慢性膵炎全国集計(1985年)では下痢が2,222例中23.2%に見られ,体重減少は49.7%に認められた.膵機能検査では1,547例中81.9%が膵外分泌機能低下を示した.無痛性の慢性膵炎症例が4,598例中21.0%あった.このような例では下痢や体重減少などの膵内外分泌障害が主症状となりやすく,慢性膵炎以外の消化吸収機能障害との鑑別診断が重要である.
日本内科学会会誌
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