日本内科学会雑誌
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粘膜下腫瘍にて発見され,長期にわたって観察された食道原発悪性黒色腫の1例
高橋 友乃岩田 泰今枝 博之渡辺 哲宮澤 政彦竹内 一郎亀谷 麟與隆有輪 六朗
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1996 年 85 巻 7 号 p. 1147-1149

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抄録

症例は89歳,女性. 1986年に食道粘膜下腫瘍を指摘され, 2年後の内視鏡検査でも同様所見であった. 1992年嚥下障害で来院,食道粘膜下腫瘍に連続する黒色の巨大腫瘤を認め,食道原発悪性黒色腫と診断した.その後未治療で経過し1994年11月永眼した.食道原発の悪性黒色腫はまれで予後も極めて不良とされる.今回,粘膜下腫瘍として長期にわたり観察し得た症例を経験し,早期診断の可能性についての知見を含め報告する.

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