日本内科学会雑誌
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インターフェロン投与中に周期性四肢麻痺とBasedow病を発症したC型慢性肝炎の1例
鈴木 貴博仁科 恭一郎横田 敏彦濱本 博美土山 芳徳清野 哲司池田 弘小西 明美井上 武紀島村 淳之輔楠本 亨日下 昌平
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1996 年 85 巻 8 号 p. 1295-1297

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抄録

症例は44歳,男性. C型慢性肝炎に対してインターフェロン投与中に低カリウム血症と四肢の脱力にて入院,電解質の補正にて症状は軽快した.本例では甲状腺機能,甲状腺自己抗体の検討の結果,投与前の抗マイクロゾーム抗体(MCHA)は陽性であり,インターフェロン投与によって周期性四肢麻痺を初発としてBasedow病を発症したものと考えられた.

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