日本内科学会雑誌
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右腎塞栓術および左腎摘出術が奏効した特発性血小板減少性紫斑病を合併した治療抵抗性尿細管アシドーシスの1例
五味 秀穂久保 仁東條 克能柴崎 敏昭酒井 紀
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1996 年 85 巻 8 号 p. 1307-1308

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抄録

症例は31歳,女性. 1983年に周期性四肢麻痺と皮下出血で発症.当科入院し,尿細管性アシドーシス(RTA)及び特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と診断. RTAに対し各種治療を試みるも効果なく,右腎動脈塞栓術で約3分の1を塞栓し得たが,隔日でカリウム(K) 150mEqの点滴補充を必要とした. ITPに対し各種免疫抑制療法等を施行したが,最終的には月1回の血漿交換とmPSL (metyl prednisolone)の内服により血小板数は2~10万/μlであった.入院11年後の1995年,積極的治療として左腎及び脾臓同時摘出術を行った結果,血清Kは補充なしで3~4mEq/lを維持可能となり,血小板数も50~60万/μlとなり,外来通院可能となった.

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