86 巻 (1997) 10 号 p. 1964-1966
症例は73歳,男性. 66歳時に持続的な胸痛と心電図でのST上昇を認め,その後イソプロテレノール負荷試験にて, provocative HCMと診断された. β遮断薬の内服を続けていたが7年後に減量し,その後中止した.翌日より心拍数が増加し,収縮期駆出性雑音が増強.心エコーにて左室流出路に236mmHgの圧較差が確認された. β遮断薬中断症候群と考えられ,投薬を再開し回復した. HCMの治療に関連してβ遮断薬の減量,中止の際には注意を要すると思われた.