86 巻 (1997) 11 号 p. 2069-2074
近年,ペニシリンGを含むβ-ラクタム系抗菌薬に多剤耐性を示すペニシリン耐性肺炎球菌の分離頻度が急増してきている.ペニシリン耐性肺炎球菌感染症は難治性で重篤化する場合もしばしば認められることから,適切な抗菌薬を早期から投与していくことが必要となる.そのため,抗菌力の優れたカルバペネム系抗菌薬などを投与し積極的に治療をおこなうとともに,院内感染を防止するために,手洗いの徹底やワクチン接種などを含めた総合的な感染防止対策が今後必要になってくるものと思われる.