日本内科学会雑誌
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ステロイド強力静注療法が無効であった難治性潰瘍性大腸炎に対して白血球除去療法が有効であった1例
金 〓民澤田 康史大西 国夫江頭 明盛高 赫佑横田 芳郎小坂 正山村 誠里見 匡迪下山 孝西上 隆之
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1997 年 86 巻 11 号 p. 2154-2156

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抄録

症例は21歳の女性.潰瘍性大腸炎にて過去4回入退院を繰り返し,プレドニン5mgとサラゾピリン3.0g/日にて外来治療中に5回目の再発をみた.今回の再発は重篤で,約6週間のステロイド強力静注療法(60mg/日)に全く反応しなかった.ステロイドによる骨粗霧症が強く,ステロイドのパルス療法を試みるより,同意を得た白血球除去療法を施行したところ再び緩解導入でき,その後も長期に緩解維持できた.

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