日本内科学会雑誌
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2.線溶機構との関連
坂田 洋一
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1997 年 86 巻 6 号 p. 889-896

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抄録

血栓が長期に存在すると,組織に虚血性障害を惹起する.血栓除去の機構の一つとして線溶反応系がある.生理的線溶反応は循環血中ではなく,フィブリンなどの場に因子が結合濃縮されて進行する.この場の動的な変化とインヒビタによる反応の制御機構,そしてその破綻による血栓傾向について概説した.

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