熊本大学臨床検査医学教室
1997 年 86 巻 6 号 p. 915-922
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
播種性血管内凝固症候群(DIC)は,様々な重篤な病態に合併し,その病態生理は基礎病態の種類に応じて多様である. DICの共通した病態は微小血栓形成を伴う微小循環障害である. DICの治療薬剤の選択はそれぞれの病態に応じてなされるべきで,微小循環障害の原因が微小血栓形成ならば(産科病態など),抗凝固薬剤を,また,その原因が活性化白血球による血管内皮細胞障害であるならば(重症感染症など),活性化白血球に対して抑制作用を有する抗凝固薬剤を用いることが重要である.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら