日本内科学会雑誌
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6.老年者甲状腺疾患の診断と治療
西川 光重
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1997 年 86 巻 7 号 p. 1162-1166

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抄録

老年者甲状腺疾患の診療にあたっては,甲状腺機能の生理的変動と各甲状腺疾患の年齢別特徴を知る必要がある.老年者では甲状腺ホルモン分泌が生理的に低下するとともに,血中T3濃度の若干の低下がみられる.老年者では甲状腺機能亢進症,甲状腺機能低下症とも,症状・所見が典型的でなかったり,加齢による一般的症状と見分けがつかなかったりするために,診断が遅れることがある.甲状腺悪性腫瘍は,若年者では比較的予後が良いが,高齢になるほど予後が悪くなる.特に,老年者で発症頻度の増加する未分化癌と悪性リンパ腫に注意が必要である.

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