熊本大学医学部循環器内科
1998 年 87 巻 1 号 p. 72-76
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冠攣縮性狭心性は器質性狭心性に比べてその予後は一般的に良好とされているが,冠攣縮発作時に心室粗動,心室細動,高度房室ブロック等の致死性不整脈を合併する例があり,冠攣縮性狭心性患者の突然死の原因となる.攣縮が1枝の冠動脈のみでなく2枝以上の冠動脈に認められる多枝冠攣縮を呈する狭心症患者における冠攣縮発作時には,特に致死性不整脈が合併することが多い.これらの症例にはカルシウム拮抗剤の多量投与を中心とした厳重な管理がなされるべきである.
日本内科学会会誌
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