日本内科学会雑誌
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4.サイトカイン・接着分子
田中 良哉
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1998 年 87 巻 12 号 p. 2461-2468

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抄録

サイトカインと接着分子は,多彩な構造・機能を有するが,それらの違いにより亜分類する試みもなされ,その代表がTh1/Th2サイトカインであり,インテグリン/セレクチン/免疫グロブリンファミリーなどの接着分子である.サイトカインと接着分子は,機能的に役割分担をすると同時に,ネットワークやカスケードの中で免疫応答や生体防御に寄与し,さらに,互いの制御・協調(クロストーク)の中でその機能が最も効率的に発揮される.しかし,サイトカインや接着分子の発現・産生の異常,ネットワークの不均衡,カスケードの破綻,両者の過剩なクロストークは膠原病の病態形成やその遷延化をもたらす.サイトカインや接着分子をターゲットとするこれらの不均衡の是正や過剰なクロストークの制御は,膠原病のより病態に即した治療的応用へのアプローチの一つとして期待される.

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