日本内科学会雑誌
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1. Guillain-Barré症候群の発症機序と治療
Campylobacter jejuni腸炎の先行と抗ガングリオシド抗体
結城 信泰
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1998 年 87 巻 4 号 p. 612-616

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抄録

Campylobacter jejuni腸炎後Guillain-Barré症候群の発症機序は, GM1様リポ多糖を有するC. jejuniに感染し, IgG抗GM1抗体が産生され,運動神経に発現しているGM1ガングリオシドに自己抗体が結合し,運動麻痺を呈すると考えられている. Guillain-Barré症候群における治療の第一選択は単純血漿交換である. 5m以上歩ける軽症例では2回,自分で立てない中等度例や人工呼吸器に装着されている重症例では4回行う.

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